新しいことわざの世界

古いことわざを組み合わせて新しいことわざを作るブログ

虻蜂石を穿つ

アマゾン川流域の虻や蜂が、遺伝子操作や化学物質の影響で凶暴化・巨大化したため、石に穴を開けるほどになってしまった。 この驚くべき実話から生まれた諺で、進み過ぎた科学技術は恐ろしい結果を招きかねない、注意が必要だという意味。 新聞記者:科学技…

苦しい時の小説よりも奇なり

小説家が苦し紛れに捻り出した、おかしな展開やアイディアの小説よりも、さらに奇妙であること。 限度を越えた奇妙な状況。 科学者:うわ!何だこの細菌は!見てみろ! 助手:(顕微鏡を覗きながら)あっ!顔に「エヘン」と描いてある! 科学者:どうやら、…

諺ひとり旅:ピリオドの向こう側へ

毎月、10日や20日や30日といった、ゼロのつく日は「諺ひとり旅」の日である。 さて、前回から募集を開始した「新しいことわざオリンピック」は、いよいよ明日が締め切りである。 proverbs.hateblo.jp 今のところエントリーされている参加者は三名(うち二名…

三人寄れば舞台から飛び降りる

子供は元気いっぱいなので、三人も集まったらすぐに高い所から飛び降りる危険があるということ。 転じて、今にも何か起きそうだという状況を指す。 上司:この美術館の設計やデザインは、誰が手がけているんだ? 部下:はい、建築家のメケ・メケバル氏と、空…

売り言葉は三度ある

何かを売ろうとするために、対面、ネット広告、紙媒体、テレビ、イベントなど、様々なルートから売り文句や宣伝情報が入ってくる。少なくとも三回は情報を受け止め、その内容をよく把握した上で購買の意思決定を行うべきである。 買い物の際は、時間をかけて…

鶏口となるも人生は短し

小さな組織の長になったとしても、結局のところ老い先は短いものである。限られた寿命の中で、たかが出世競争にあくせくするなという戒め。 新社長:ワシは今日から社長じゃ! 副社長:おめでとうございます。 新社長:しかし、持病が山ほどあってのう……。 …

木で鼻を見て地獄

楚の国に住む目さんという男が、山で仙人に出会った。 仙人:この不思議な木を覗いてみるのじゃ。 目:いったい、何が見えるというのでしょう? 仙人:意外な物が見えるのじゃよ。 目:どれどれ。……うわーーー!! 木の中には、そこにある筈のない自分の鼻が…

悪法もまた産むが易し

天下の悪法と非難されるような法案も、いざ成立してみると、案外うまく行くことが多いものである。 A:来年から「生類憐みの令」が復活するらしいよ。 B:今どき、そんな法案が通るのかよ! ~ 一年後 ~ 外国人記者:オー!動物ヲ愛スル日本人、トテモCOOL…

鬼の居ぬ間に鬼はなし

鬼がいない間は、当然のことながら鬼はいない。 このように「当たり前」「当然」だとしか言いようのない事態を指す。 甲:弱ったなあ。 乙:言いたいことがあるなら、全部言った方がいいぞ。 甲:全くテストの勉強をしていなかったので、0点だったよ。 乙:…

二兎を追う魚は大きい

陸にいる二匹の兎を、同時に食べようと狙っている魚が海にいた。その魚は、たいへん大きな魚であったという。 大きな夢や大望を抱いている人物は、事を成す前の段階で既に大きな人物であるという意味。 A:僕は将来、日本の総理大臣とアメリカの大統領を兼…

衣食足りて山となれ

着るものや食べるものは、充分に足りるほどあっても、さらに追加で山のように購入しても構わない。 足りて足りて、足り過ぎるほど積極的に買いまくり、人生を物質的に謳歌するべきだという意味。 後輩:僕は物欲があまり無くて、物を得ることに興味がなくな…

痒いところに蓋をする

痒くてたまらない部分に、鍋や薬缶の蓋をぴったり当ててみると、あら不思議!意外なことに、すっかり痒みが治まったのであった。 解決に通じるかもしれない意外な人選や方法を指す。 甲:あの某さんが、畑違いの商品開発課に配属されるとは! 乙:まさに「痒…

月夜に山河あり

山:ご覧よ、月が出ているよ! 河:まあ、とても奇麗だわ。 夜:見下ろしてみろ!河に君が映っているぞ! 月:まあ、とても奇麗だわ。 意味:風景(夜景)がたいそう美しい様子を指す。 1000ピース ジグソーパズル 星月夜 マイクロピース (26x38cm) 出版社/…

親しき仲にも神宿る

年来の親しい友人や、マンネリ気味の夫婦の間にも、たまたま神が宿ったような奇跡が起こりうるものである。 夫:何かにつけて、お前と酒ばっかり飲んでるから退屈だな……。 妻:あら?何となくゴルフボールの上にゴルフボールを乗せてみたら、どんどん積み上…

臭いものに手が届く

戸棚の後ろに落ちたものを手探りで取ろうとしているうちに、猛烈に臭いものに手が触れてしまう。 このように、何かを探求しているうちに困った事態を招くことを指す。 悪者:あれほど警告したのに、まったくポンド君には困ったものだ。 諜報員:何? 悪者:…

諺ひとり旅:読者参加企画のお知らせ

前回予告した「読者参加企画」について書いてみたい。 このブログのために日夜、新しいことわざを考え続けている筆者であるが、一ヶ月ほど考えているうちに、 「合成してはみたものの、自分では意味や用例を思いつけない……」 「後で考えればいいや、と放置し…

君子は魔多し

常日頃から「君子」と呼ばれているような立派な人の方が、実は相当におかしな、異常な嗜好を持った、連続殺人鬼じみた、とんでもない人物が多い。やはり普通が一番である。 例文:「家柄が良くて性格も顔も良いだと?何から何まで立派な人物なのか、その目さ…

山椒は小粒でも逃げるに如かず

山椒は小粒でも、辛いものが苦手ならばなるべく遠ざけて、急いで逃げるほど用心した方がよい。 転じて、危ない人物には近寄らない方がよいという意味。 A君:俺、就職なんかやめて、新しいことわざマルチクリエイターになるんだ! B君:それはすごい! A…

穴があったら山となれ

「穴」は自分の欠点を指す。自分の欠点があったら、それを利用して長所(=山)にしようといった気概が必要である。 部下:あの社長、ゴルフ好きなので参りますね。 上司:そんなことを気にしてどうする?弱音を吐くな! 部下:僕、ゴルフが苦手なんです。 …

早起きは休むに似たり

無理に早起きを心がけて実行しても、昼間の集中力が落ちてしまったり、昼寝してしまったりで効率が悪い。結局は休んでいるのと同じか、場合によってはそれ以下になるので、無駄な行為になりかねないという戒め。 建前ばかり言う人物への批判や、計画を実行で…

憎まれっ子夫婦

ある村で憎まれっ子として育った男と、別の村の憎まれっ子の女が夫婦となり、ここに憎まれっ子夫婦が誕生する。「周囲から憎まれている」という共有しにくい点が似ているため、いっそう結びつきが強まる。 嫌われ者で変わり者の夫婦は結びつきが強いといった…

喉元過ぎれば何事か成らざらん

いったん喉元を過ぎた食べ物は、自分の体を作る材料となり、あるいはエネルギーとなり、排泄物となるなど、様々な道筋を辿りながらも何事かにはなっている。 このように、今は理解できない事柄であっても、一応頭に入れておけば、きっと何らかの役には立つだ…

棚から鼠一匹

突然、棚から鼠が一匹出てきた場合、たかが鼠一匹とは思えないほどの意外性がある。 予想外に驚きの度合いが大きいようす。 男:どうだい?俺様の見事な上腕二頭筋は? 女:Wow!Great!棚から鼠一匹のようなサプライズだわ! Biceps Workout 出版社/メーカ…

論語読みの友を呼ぶ

普段は粗暴な連中とばかり酒を呑んでいた乱暴者が、たまたま誘う相手に困ったため、熱心に「論語」を読んでいる真面目な男を呼んでみた。一緒に酒を酌み交わしてみると、ためになる話や面白い考えを披露してくれたため、遅くまで楽しく語り合ったという。 こ…

女三人寄れば膾を吹く

楚の国に目さんという金持ちがいた。彼が食卓につくと、冷たい膾を食べる時ですら、三人の女性が争うように寄ってきて「フーフーしてあげる!」「あたしも!」「私も!」と大騒ぎしたという。 モテ方が尋常でないほど激しい様子を指す。 海人 氷頭(ひず)なま…

あばたも釣瓶落とし

A子:最近、にきびが気になるわ。 B子:このクリームを使えば、きれいに落ちるわよ。 A子:本当かしら。 B子:ほ~ら、塗ってあげる……、キャー(と叫んで逃げる)! A子:(床からの声)目も、鼻も、口まで全部、顔から落ちちゃったわ! このように、効き目…

驕る平家は手をひねる

地位や財力を頼みとして勝手に振る舞う者は、暇つぶしに自らの手をひねって「痛い、いてて!」と痛がっていられるほどの余裕があるものだ。 圧倒的な実力の差があること。 アナウンサー:おーっと、わざと日本に三点リードさせてから、後半だけで五点を取っ…

仏作って木乃伊になる

ある人が仏像を彫っていると、猛烈な暑さのために木乃伊が出来上がってしまったという。日本の夏はそれほどの猛暑になりかねないので「暑い時期はほどほどに休め」と注意を促す意味となった。 先輩:真夏のこんな暑い時期にまで、朝から晩まで練習しているの…

子供の喧嘩に内心如夜叉

子供の口喧嘩には、大人の心に突き刺さるようなどぎつい言葉の応酬があり、かえって大人の方が自制心を失うことすらある。 子供の口喧嘩には近づくなという意味。転じて、あまり激しく怒るなという戒め。 妻:ちょっと!隣の子があんたのこと何て言ってたか…

孟母、茶を沸かす

孟子の母は教育に厳しい。その孟母に呼びつけられ、これは怒られそうだと思っていると茶を沸かし始めたという。呼ばれた側は生きた心地がしない。 このように、怒られる直前に相手があえて「溜め」「間」を作ることを意味する。 上司:お前、相当とんでもな…

五臓六腑に矢のごとし

内臓のあらゆる部分に矢が突き刺さったかのような、激しい痛みのこと。 部長:先日、麻酔なしで心霊手術をされたそうですが……。 社長:そりゃもう、五臓六腑に矢のごとしじゃよ(笑)! 部長:何でも、手術代に三十億円お支払いになったとか……。 社長:そっ…

すべての道はローマよりも奇なり

栄華を誇ったローマ帝国よりも、あらゆる道はそれぞれに非凡であり、奇妙な側面を持っている。素朴で平凡な物にも、よく見れば特徴があるということ。 ローマ帝国衰亡史 全10巻セット (ちくま学芸文庫) 作者: エドワード・ギボン,中野好夫 出版社/メーカー: …

諺ひとり旅:メジャー感

先月までのブログでは「俳句ひとり旅」という、雑感およびお知らせのコーナーがあったので、このブログでも「諺ひとり旅」として続けてみたい。 さて、今月から始まったこの「新しいことわざの世界」は、ほぼ平日更新でお送りしている。現在のところ目立った…

鬼の目を楊枝でほじくる

最も触れられたくないような話題に触れるどころか、集中的に弱い部分だけを攻撃するような態度を指す。大物政治家や人気タレントへの取材や謝罪会見等は、このような容赦ない姿勢が望まれる傾向が強い。 例1:女優「鬼の目を楊枝でほじくるような質問はもう…

怪我の人を制す

怪我によって、普段の力を出せないでいる人にこそ勝つべきだという教えである。「勝てる時には手堅く勝っておかなければならない」という、勝負の世界の厳しさを伝えている。 監督:相手は右足を怪我している!必ずそこを狙って勝て! 柔道部員:相手は怪我…

頭の上の尻隠さず

頭の上にお尻のある人がおり、常にその部分を隠さずに堂々と歩いていた。その姿に感銘を受けた人々は、ありのままの姿で自由奔放に生活するようになったという。これがヌーディストの起源である。 周りの目など気にせずに、自分の個性を堂々と主張しようでは…

生き馬の目は万病の元

部下:社長の奥さんの料理、不味いというレベルを大幅に越えてるらしいですね。 上司:(小声で)生き馬の目は万病の元、ということわざそのものだからな……。 部下:それ、どういう意味ですか? 上司:(小声で)誰も食わないほど見た目が酷く、病気になるほ…

安物買いの口に苦し

安い物を買うと、例えば蜜柑を食べても苦い。卵を食べても苦い。きゅうりを食べても苦い。桃も苦い。饅頭も苦い。干物も苦い。 半分くらいは腐っているような、不味い物がほとんどなので、あまりケチケチしない方がよいという教えである。 世界一苦いお茶 『…

煮え湯を目薬

ぐらぐらと煮えた熱湯をそのまま目薬として使おうとするかのような、無茶な方法・強引な手法を指す。 部下:社長の病気は、インドの山奥から来たあの人に一任されているようです。 上司:今どき、心霊療法でもないだろう。 部下:あっ、麻酔なしでチャガマー…

鬼の居ぬ間の七光り

「この宝玉が光る時――、鬼どもはその力を失うのじゃ!」 謎の老人が与えてくれた宝玉は、まばゆいばかりに光を発した。 しかし、それは鬼のいない間だけのことであって、鬼が戻ってくるとたちまち光を失い、役に立たなかった。 「全く何の役にも立たない」の…

毒を食らわば天下の回りもの

楚の国に目さんというひょうきん者がおり、面白半分に珍しい毒草を飲んでみせたところ、すぐに死んでしまった。たちまちその死体が変な色に染まったため、台車に乗せられ見世物として全国を回ったという。 変なことをして有名になっても仕方がないという意味…

井の中の手も借りたい

井戸の中から手が出ている、という怪談めいた場面においてすら、その手を借りたいくらい多忙であるという意味。この手は「助けてくれ」という意味なのかも知れないし「助けてあげるよ」という親切な手なのかも知れない。 ハンドマネキン 手の模型 女性 実物…

命あっての小唄

さる有名な芸者が小唄を褒められる度に「命あっての小唄でございます」と謙遜していた。このことから「生きているからこそ芸を磨くこともできるのだし、褒めていただけるのである。生命に感謝しよう」という意味となった。 読者:とうとう「新しいことわざの…

好きこそ好き好き

上司:君、A案とB案とでは、どっちが良いと思うかね? 部下:はい、やはり「好きこそ好き好き」と申しますので、一概には何とも……。 このように適当にお茶を濁したい局面で、サラリと曖昧に言い逃れることを可能にする魔法のことわざ、それが「好きこそ好…

禍福は福がある

「禍福」という言葉には「禍(=わざわい)」もあれば「福」もあり、半々である。往々にして人は禍に目を向けてしまいがちであるが、福だって半分もあるという前向きな考えが好ましいという意味。 上司:コップに半分の水が入っている。これを「もう半分しか…

馬の耳でもぴりりと辛い

あまり知られていないが、乾燥させて細く切った馬の耳はぴりりと辛く美味である。豚の耳(ミミガー)に似ており、酢醤油をかけて食べるとよい。 近所の精肉店で売っているので、皆さんも是非お試しあれ。 教訓:平気で嘘をつく人もいる。 オキハム コリコリ…

悪妻は砕けろ

ジョニー:皆さん!普段から、悪妻に悩まされているでしょう? 客席:(遠慮がちな笑) ジョニー:お気持ちは分かりますよ。(声をひそめて)……私もそうなんですから。 客席:(静かな笑) ジョニー:隣にいる人のことは抜きにして、今日は遠慮なく笑って下…

河童の祭り

最近の若者に「無礼講」と言っても意味が通じるかどうか、怪しいものである。 そんな時に「今日は無礼講だ!」ではなく「今日は河童の祭りだ!」と言えば、何となく意味を察してくれる可能性が高まる。 つまり、目下の者に対して「羽目を外してもよい」と促…

地獄で楚歌

楚の国に目さんというお調子者がおり、豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまった。地獄への道をトボトボ歩いていると「おーい!」と呼ぶ声がする。見れば、楚の出身者たちが揃って、地獄で故郷の歌を歌っているではないか。鬼たちまで、同郷の者同士で楽しそう…

一富士二鷹わしゃ九十九まで

初夢に見ると縁起がよいとされている富士山や鷹の夢を同時に見たとしても、せいぜい一番目と二番目までを押さえたに過ぎない。 「自分はその程度の常識的なレベルでは満足できない。これからも毎晩夢を見て、一番目から九十九番目まで見てやる」というスケー…